こたつの中で突く




寒い季節のこたつは魔物です。
一度、入るとなかなか外に出ることは出来ません。
いけないいけないと思いつつ、
こたつから出るのに長い時間が掛かります。
僕は意を決して出ました。
妻は出るのに苦労しているようで、
しばらく、こたつにはまったまま。
これは手伝う必要がある!
と思った僕は、こたつの中に潜り込み、
妻の足を掴んでひっぱりました。
足を広げて、
その間に手を伸ばして、
さすってみました。
最初は騒いでいた妻も、だんだんと静かになりました。
こたつの中にいる僕は様子も分からないのですが、
なんだかこの静けさが怖いので、そっと外に出ると、
無言ですましている妻。
急な攻撃に機嫌を損ねてしまったようです。
雰囲気を大事にする妻なので、こんなおふざけは好みではないんです。
知っていていつも悪ふざけをするのですが、
たまには悪ふざけの中にも感じた声や顔なんかが出たら
たまらないのだろうなと思います。