最後まで見られない「真田十勇士」

2019年8月6日



僕は昔から日本史が好きで、小学生や中学生の頃は歴史小説を読みあさっていました。
その中のひとつが「真田十勇士」。
池波正太郎が書いた歴史小説で、とても有名な真田幸村と、その家来の物語です。

今では「真田十勇士」という名前だけが有名になって、池波正太郎の原作部分は知られているところも少ない印象があります。
そんな印象をそのまま再現したのが、堤幸彦監督の「真田十勇士」。
主演は中村勘九郎です。

この物語は、真田幸村が知略で有名なのだけど、実は見た目の良さと方便で活きてきたというようなところから始まります。

もうここから史実と違い、歴史小説好きから入った僕としては違和感が拭えません。
真田家が大坂の陣に参戦したのは真田幸村が47・8歳のころです。
一説には、歯が欠け頭髪は禿げていたという話しです。

そして何よりも大切なのは、有名になっていたのは父の昌幸で、長男の信之は真田藩藩主として知られていたとしても、次男の幸村は「オマケ」のような印象です。
徳川家康が恐れていたのも父の真田昌幸。
幸村は放っておいても良いような扱いだったと思います。

にも関わらず、のちの時代で幸村の活躍が一人歩きして、大坂の陣以前から、いかにも徳川家康が恐れていて、世間からも評価が高かったという勘違いが生まれています。
そのイメージをそのまま映画にしてしまうと、僕にとっては名を語った違うものとしか思えません。

そして真田十勇士の設定についても、原作の設定と全く違い、タイトルだけが同じ別の人物象となっています。
そして、酷いのは真田家剣術指南として登場する望月六郎の方言。
どこの地域の言葉か分かりません。
そもそも紀州九度山に流された家に剣術指南が付くとも思えませんが。

という違和感ばかりを抱えて、頑張って見ようと思ったのですが、開始20分ほどで辞めました。
見るに堪えないと。

あまり難しいことを考えずに興味があるのなら見れば良いのではないでしょうか。