素直ではない妻の性格



何につけ、疑問を投げかけ、自分が楽になるように提案をし、その場を乱すのが妻です。
それが悪意を持って行われることではなく、善意のつもりで行われるのが厄介なところで、その気分を害さないように元の鞘に収めるのが仕事になることもあります。
僕はひとりで仕事をしていることもあり、結婚した当初は妻に仕事を手伝ってもらうことがありました。
僕と暮らし始めたばかりの妻は、まだ新居に慣れていないことや退職をしたばかりということもあり、長い時間を家で過ごしていました。
掃除をしたり、食事の準備をしたりととても助かったのですが、それでも時間を持て余し、忙しそうにしている僕の手伝いをしたいと言うようになりました。
僕も手伝ってもらうことはありがたいと思ったので、知識もなく素人である妻にも戦力になってもらえるような仕事をお願いしました。
僕にとっては簡単なことでも、妻にとっては初めてのことで、操作することを覚えるのはもちろんのこと、用語も見慣れないものが次々と並んでいます。
それによるストレスもあったと思います。
ひととおり僕の説明を聞き、しばらくは大人しくチャレンジをしてくれたのですが、徐々に「こうじゃダメなのか」と言うようになりました。
妻の言うことは合理的で、確かにそれでも良いと言えます。
でも僕には僕の進める方法があり、妻が経験を積んだ状態であれば、その提案をすんなりと受け入れることもできますが、まだ始めて半日も経たない段階では、僕にとって話しを聞いて説明をするだけでも無駄に感じられました。
例えばその方法によって間違いが出たり、修正や変更が生じた場合、妻がやり直してくれるのなら良いのですが、その点は僕が負うことになります。
そもそもクライアントとのやり取りをしているのも僕ですし、責任を負うのも僕です。
責任についてつべこべという気もありませんでしたが、まずは僕の言った方法で進めてもらい、ひとりで完結ができるようになってもらうことが先だと思うのです。
そこから変化や提案を訴えるのならともかくとして。
何にしてもひとこと、ふたことと話があり、僕はそれを聞き入れ、説明をする時間が必要になりました。
それに失敗をすると、まだ途中の仕事も投げ出してしまい、通常以上の時間を掛けて片付けることもありました。
確定申告のシーズンになると、一年の医療費を集計するために、妻から領収書を受け取ります。
明細と一緒に渡される領収書の束。
税理士さんに依頼するため、特に手計算をする必要は無いのですが、それでも年月ごとに並べ変えたいですし、使わない明細は外しておきたいと思います。
それを妻に伝えたところ、次の年からは毎回僕が領収書を保管するようになりました。
病院や医者のお世話になる度に、無言で机に置かれる領収書。
せめてひとことあって渡して欲しいと思います。
自分の思ったことや考えたことは聞いてもらいたいし、それを通して欲しいという重いが強く、相手の言ったことをそのまま聞けない性格なのだろうと思っています。