一緒に子育て・家事すると自由な時間は無いのかと思わされる



妻が体調を崩しました。
風邪だと思いますが、熱はないようです。
咳をし、喉を壊して声を出すこともままならないようです。
年末を控えたころのことでした。
子供に風邪が遷ると、本人も大変ですが子守りをする僕も大変になるので、妻には十分に注意をしてもらい僕自身も注意深くしていました。
ただ症状が風邪かどうか分からない状態ということと、そんな状態でも妻は元気で、声が出ないことだけが大変だとのこと。
僕は僕でおそらくこれから年末に向かって仕事がどんどんと忙しくなっていくだろうという雰囲気でした。
今なら自由な時間が持てる。
というわけで、今のウチに遊びに出かけよう。
昼間の仕事はサボってやろう。
妻は体調不良だけどできることもないし。
朝、子供の様子がいつもと変わりないことを確認し、妻にひと言「出かけて言い?」と聞きました。
妻は表情を曇らせながらも「良い」と言ってくれました。
ただ、その表情が冴えないことからも、決して許可が出た上での「良い」ではなく、妥協と我慢を重ねた上での「良い」ということはアリアリと感じられました。
それから妻が出勤するまでの1時間。
家の中の雰囲気は悪く、ひとことも発しない妻と、こんな日に限って大人しくしていない子供と。
僕は悪いことをしたかのように居場所がなく、黙って朝ご飯を口に運ぶだけ。
「遊びに行って良い」かという質問をしたものの出かけられるような雰囲気では無く、気持ちが萎えたまま妻と子供を送り出しました。
日中、仕事が落ち着いていたので、ゆとりのある時間を過ごし、夕方、妻と子供を迎えます。
そして妻からひと言「たのしかった?」と。
その顔は楽しかった話を聞きたいのでは無く、目一杯に皮肉を込めたもので、目には力が入って怒りが込められていました。
僕は出かけていないことを伝えると、「なぜ出かけなかったのか」と問い詰めだし、僕が「怒られているのが分かったから」と答えると、なぜ怒られるのかも分からずに「出かけて良いか」と聞いたのかと続けて問い詰めてきました。
僕にしてみれば、妻と子供を送り出すまでが1日の始まりの大切な時間で、それを過ぎてしまえばできることもなく、妻が体調不良でも僕は仕事をしているだけになります。
どんな状態であってもできることなど無く、それであれば土日関係なく過ごしている僕が、たまたま平日の昼間に出かけても良いだろうという気持ちでした。
妻は「もし逆だったらどう答える?」と聞きます。
僕は自分が体調不良でも、妻が出かけたかったら「行っておいで」と言うと思うと答えました。
その瞬間、枯れた声のまま「ふざけるな」という妻の怒号とも罵声とも言えるような言葉が続き、怒られている僕の表情にまで文句を言われました。
怒られている僕の表情が「まるで不幸を背負っているかのようだ」というのです。
怒られてへらへらとしていることもできなければ、無表情でいることもできませんし、僕にしてみれば気が回らなかったとはいえ、悪いことをしたと反省をしているからの不幸な表情だと思うのです。
にもかかわらず、その表情が気に入らないというのは、僕からも「ふざけるな」と言い返しました。
家事と子育ては性別に関係なく、積極的に男性も参加することは良いことだと思います。
僕もそうしたいと思っています。
でもそうはできないことも多々あります。
子供のことを考えながら、妻のことを考えながら仕事に没頭するのは難しいですし、仕事を離れた時間でなければ夕飯のメニューも考えつきません。
夕飯の時間だから仕事の連絡がなくなるということもないですし、クライアントからは時間も曜日も関係なく、依頼や問い合わせはあります。
それを受けているのも、今の生活を守るため、続けて行くため。
どんなに一生懸命やっていても、外に出れば「子供の面倒見てますか?」と言われ、逆に「家にいたら仕事できないでしょ」と言われ。
夕飯を考えながら、子供のことを考えながら、仕事にも没頭することができず、ふたつのことを同時にできない僕にとっては、まずは生活を守るための稼ぎを続けて行くことが最優先です。
もし妻が稼ぎをカバーしてくれるというのなら、仕事を減らすこともできるとは思いますが、いまは一生懸命やって現状維持、なんとか上手くやって右肩上がり。
それもいつまで続けていけるか、日々気を配りながらです。
このことは出かけても頭から離れることも無く、むしろ出かけているときにこそ脳内でグルグルと整理できないことが、パッと目の前が開けるようにアイディアが思いつくこともあります。
デスクについていないからといって、決してなにもしていないわけじゃないのです。
妻もこのことは理解していると思いますが、どうしても強い口調の時や、何か気になるとき、気に入らないときの言葉には、僕が家のことや子供のことを何もしていないと言っているように聞こえ、考えが至らないと言われているように感じます。
たしかに妻の体調不良時に出かけようとしたのは、配慮が足りないのかもしれませんが、なにもできないというのが現実ですし、鬱憤を溜めたままの状態での仕事も効率的ではありません。
あれもこれも否定され、強い口調で言い聞かされ。
逃げ場を塞がれたような気持ちのまま2時間ほど。
この家は牢獄かという気持ちになりながら、妻の気持ちが落ち着くのを聞いてました。
自由な時間は無いのだなと感じられた日でした。
妻の言葉が、そういうつもりではなかったのだとは分かっていますが。。。。