温泉を巡る癖




僕はもともと風呂というものが好きではありませんでした。
今はそんなことはありませんが、その当時からの癖なのか、入ってもすぐに上がってきてしまいます。
決して居心地が悪いわけでは無いですし、むしろ気持ち良くしているのですが、どうしても長湯はできないのです。
好きでは無かった頃は、とにかくテレビが見たいことやゲームがしたいことが理由でした。
風呂に入っている時間というのは楽しめず、浸かっていることが気持ちが良いとも思えず。
成長するにつれて風呂に入ることが常識的なことだと身につき、入らないことが気持ち悪く感じるようにもなりましたが。
学生時代は寮生活で、その寮は日曜日はすべての営業を停めてしまい、ご飯が無いばかりではなく風呂も無くなっていました。
浴室には鍵が掛けられて開いていないのです。
それをなんとかやり過ごそうと、日曜日はひたすら寝ていることや水道で体を洗うこともあったのですが、背中にはたくさんのアセモができ、今でもその跡が残っています。
背中を見せると、たいていの人には汚いと言われます。
もともと吹き出物ができやすい肌質ということも影響していると思います。
しっかりと風呂に入る今でも、油断をするとブツブツと赤い物ができてしまうので。
そんな僕がいつからか温泉を巡るようになりました。
特別な興味があったわけではありません。
体格もそう褒められたものではないので、裸を見せたいという気持ちにもなりません。
でも週末には2日連続で違う温泉へ行ったり、出かけた先で日帰り温泉を見つけて入ってみたり。
もちろん入る時間は短いのです。
それでもその泉質や香り、肌触り、建物の雰囲気などなど。
楽しめるポイントはたくさんあり、いつかここに泊まりたいなと思う施設も出てきました。
決して風呂好きでなくても、温泉は通っていくことで楽しみを覚えられると思います。
専門的な話を語ることはできませんが、どのあたりへ行くとどんなお湯があって、これくらいの予算で楽しめる。
そんなことをちょっと知っているだけでも仲間からはありがたがられます。